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大混乱

第百章 ――混乱

リアーナ視点

カミラに後を任せた。

全員をそこに残し、私のことなど気にもかけないパックの救援に向かうのは怖かった。

でも、クリスに関する今後の問題でベアトリスに責められないためには、行かざるを得なかった。

境界付近にいた戦士から、ジェイデンの手紙が送られた、とマインドリンクが入った。

それで少し安堵し、ラナは自信を取り戻した。

「今度こそ、私たちのメイトが来てくれるわ。もし状況が悪くなっても、きっと助けてくれる」ラナはそう豪語した。

囚われの姫君になるつもりは毛頭なかったけれど、そう思えるだけで心強かった。

私と戦士たちは姿を変え、ブルーファイアへ向けて駆け出した。

「アル...