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121話

サマー視点

「シュミット部長、面接にいらしたテイラー様です!」ジェームズがそう言って、レオ・シュミットの非の打ちどころなく整頓されたオフィスへと私を案内した。

私は背筋を伸ばし、自信に満ちた笑顔で一歩前に出た。「こんにちは、シュミット部長。サマー・テイラーと申します」

レオ・シュミットはコンピューターからほとんど顔を上げず、その鋭い青い瞳で私をざっと一瞥してから、すぐにジェームズへと視線を移した。

「では、あとはお任せします」ジェームズは滑らかな口調で言った。「私は上の階で対応すべき案件がありますので」

ジェームズがそっと退出すると、レオはデスクの向かいにある椅子を手で示した...