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626章「迎えに来るって約束したのに」

翌日、団体戦が終了し、いよいよ緊張の成績発表の時間がやってきた。主催者側は、まず前日に行われた個人戦の結果から発表を始めた。

結果は前日にはすでに出ていたが、参加者たちのパフォーマンスに影響が出ないよう、今日まで伏せられていたのだ。

この二日間張り詰めていた緊張感が、ようやく少し和らいだ。皆の顔に浮かぶ疲労の色を感じながら、ウィノナはこめかみをもんだ。

遺物修復は、そもそも時間のかかる作業だ。プロジェクトによっては十年以上かかるものもある。このコンペティションでは、速さだけでなく技術力も問われるため、非常に過酷な戦いとなるのだ。

皆の神経をすり減らすような長い前置きの後、司会者はついに...