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第563話私は病気です

ウィノナはセーターの襟を引っ張り、肌についた赤い痕を見せた。「昨夜、いやらしいこと考えてなかったなんて言わせないわよ」彼女はその証拠を指さしながら言った。

ザカリーは少し心外に感じた。結局のところ、二人は夫婦なのだ。夫が妻にキスをするのは普通ではないか?

「俺は男だ、普通の男だ。愛する女性に欲情するのは自然なことだろう?」と彼は反論した。

ウィノナは目を白黒させ、滑らかな耳朶をかすかに赤らめた。「そういう衝動があったとしても、抑えるべきよ」

ザカリーはため息をついた。「それを抑えるのは、そう簡単じゃない」

結局のところ、男は下半身で物を考えると言われるのには理由があるのだ。

「簡単...