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462話

ウィノナは一瞬、意表を突かれた。自分が考えすぎているだけなのか、それともニコラスの言葉に何か裏があるのか判断がつかなかった。少し間を置いてから、彼女はきっぱりと言った。「だめよ」

ニコラスの落胆の色は明らかで、彼は返事を引き延ばすように言った。「もう中に入ってしまったんだ。今さら出て行っても、やはり噂になるだろう。廊下は凍えるほど寒いんだ。鍵屋が来るまでここで待たせてもらえないか？」

ウィノナは言い返した。「今すぐ出て行けば、誰も気にしないわ」

三分、服を脱ぐ時間すらない。誰が違うと思うというのだろう？

これを聞いて、ニコラスは手を伸ばし、彼女の手の甲に触れた。彼の指は冷たく、触れられ...