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405話

二人はドアの両脇に立ち、互いの顔が見える位置にいた。

フランクは嫌悪感を露わにして言った。「本気か？ 少しは節操を持てないのか？ 彼女が何か言えばすぐ言いなりじゃないか。一人であの中にいるのは危険すぎる」

ザッカリーは言い返した。「そうしなければ、君は俺が愛情のない夫だ、無責任だ、良い配偶者じゃないと言い立てて、他の男を彼女に紹介しようとするだろう」

フランクは反論した。「いっそ口がきけなければいいのに。そうすれば、もっと早く君を受け入れられたかもしれない」

部屋の中。

ウィノナは中腰になり、グレースと視線の高さを合わせていた。グレースが自分をヤーラだと勘違いしていることは分かってい...