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第46章

すぐに、別の制服を着た、同じく威圧感のある警備員たちが入り口に現れ、長谷川家の人間と対峙する態勢を形成した。

彼らは胸に藤原家の紋章を付けており、明らかに藤原光司の部下だった。

藤原家の警備員は長谷川家より若干少ないものの、一人一人が鋭い眼光を持ち、屈強な体格で、まったく引けを取らなかった。

狭い個室内で、二つの勢力が明確に分かれ、無形の殺気が空気中でぶつかり合い、蔓延していった。

照明の下、黒々とした人影が交錯し、息苦しいほどの重苦しい雰囲気が漂っていた。

長谷川冬馬の表情はさらに険しくなった。藤原光司がこれほど素早く反応し、すでに準備を整えていたとは思ってもみなかった。

自分...