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19話

チャールズ

仕事を終えた頃、すっかり遅くなっていることに気づいた。彼女と過ごす時間が持てたことに感謝していた。彼女の家に泊まるという申し出は、想像以上に意味のあるものになっていた。これが私たち二人の旅のはじまりに過ぎないことを、私は知っていた。彼女を求める気持ちは少しも薄れていなかったが、純粋に性的なものから、もっと優しいものへと変わりつつあった。

彼女を大切にしたかった。

オフィスを出ると、彼女の携帯が鳴った。画面を見た彼女の目に少し光が戻った。おそらくサービス再開の通知だろう。家の権利書を渡したときのような表情をしていた。他の書類をブリーフケースに入れた後、例の小包を胸に抱きしめ、私を...