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115話

私たちは取締官のバンに乗って戻った。街の景色を眺めながら、体の緊張をぬぐい去ることができなかった。不安と恐怖が、息が詰まるほど濃密に感じられた。

そのとき、チャールズが話し始めた。

「市庁舎まで送るよ。どんな車にも乗らないで、建物から出ないこと。セシルとリチャード、それにケリーもここに連れてくるようにする」

私は唇を噛んだ。「私...彼らを建物に入れるべきか分からないわ。爆発しない場所に送れない?」

「街が爆発するわけじゃない」チャールズは言った。「それに、今この状況で、彼らをあなたから遠ざけたいの?」

「イーソンを探しに行きたいの」

「それはアルファの仕事の範囲外だよ」

彼が私の...