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89話

私の世界が再び安定した。すべてが少し変化していた。私のメイトであるエイミーが、今やすべての中心となった。そうあるべきだった。私たちの間の絆を感じ、その感覚は言葉では表せなかった。彼女がジェームズに会いに行った時、私は後をついていった。邪魔にならない程度に距離を取りながらも、必要なら素早く彼女のもとへ駆けつけられる距離を保っていた。メイトの香りが私に届いた時、それが彼女しかありえないと分かっていた。私にも狼にも、それが唯一の筋の通った答えだった。今、彼女の香りを吸い込むと、そこに私自身の香りが混ざっているのを感じて微笑んだ。これからは、お互いの香りをいつも身に纏うことになる。私は彼女の首にある自...