運命のゲーム

34話

「アミー、今そちらに向かっているよ」とマーティンが心の繋がりを通して私に伝えてきた。

「気をつけて。外にはたくさんの敵がいるわ。もし洞窟が見つかっても、しばらくは安全を保てるけど。無謀なことはしないで」と私は彼に告げた。外にいる狼が近づいてくる音が聞こえた。私と私の狼は共にその音に集中した。狼が洞窟の入り口を見つけた瞬間がわかった。彼らは動きを止め、空気を嗅いでいるのが聞こえた。入り口に注目した今、彼らが私の匂いを察知しないはずがなかった。うなり声が聞こえ、それに他の声も加わった。「素晴らしい、私たちを殺すために仲直りしたのね」と私は思った。

洞窟の入り口に黒い前足が見えた瞬間、私はそれに...