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21話

母は郵便が届いた瞬間にマインドリンクしてきた。私は迷うことなく会議を中座し、真っ直ぐ家へ向かった。

「エルダー、こっちよ」と、ドアを開けると母が呼びかけた。まるで彼らがキッチンにいることを知らないとでも言うように。エイミーからの珍しい絵はがきが届くと、それを受け取る人が読むまでキッチンテーブルの上に文面を下にして置いておくのが、私たちの伝統になっていた。明日は私の誕生日だったから、その手紙が私宛てであることは皆わかっていた。私は急いで中に入り、母の頬に軽くキスをした。

「まだ読んでないぞ」と父が言った。言われなくても読んでいないことはわかっていたが、それでも私はうなずきながら絵はがきを見下...