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10話
部屋に入り、寝る準備をした。疲れていたけれど、まだ眠りにつく気分ではなかった。窓際の椅子に座り、小川を見渡した。月が木々の頂を照らし、水面を輝かせていた。美しい景色だった。
今日のことを考えた。再びパックに囲まれるのは、たとえそれが自分のパックでなくても、なんて素敵なことだったか。パックの一員であることで恋しく思うことはたくさんあった。ただ、考えないようにしていただけだ。あまりにも辛すぎるから。でも今は、考えなければならない。
実を言えば、パックの一員として過ごした十七年と三百六十四日の大半は良い思い出だった。そして一日だけ、居場所がないと感じ、重荷だと感じた悪い記憶がある。なぜその一日だ...