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56話

サラ視点

レイがテーブルに4枚の皿を置いたとき、それが儀式の食事だと分かった。一枚にはステーキフィンガー、一枚にはポテトウェッジ、一枚にはサラダ、そして最後の皿にはチョコレートケーキが乗っていた。もっと色々あったはずだけど、今はこれで十分。私はお腹が空いていたから、彼が何を持ってきても構わなかった。

私たちは夕食を終え、小さなコテージのリビングルームに移動した。リビングには窓が数個と暖炉があった。壁には王族と思われる人々の写真が飾られていた。森や滝の絵画もいくつか掛けられていた。カーテンは薄い青色で、レイのお気に入りの色が青だから、それは驚くことではなかった。赤ちゃんの写真もいくつかあった...