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54話

「キング・レイズ視点」

戦いの後、王の息子が私のもとにやって来た。

「陛下、どうか慈悲をお与えください。私や家族を殺さないでください」と彼は懇願した。

「殺しはしない。だが、お前のすべての権力は剥奪され、追放者となる宣告を下す」と私は答えた。

「ありがとうございます、陛下」元王子はそう言って立ち去った。

本当は彼を殺したかった。だがそれがより大きな問題につながることは分かっていた。私は王妃と二人だけの時間を数日過ごしたかった。しかしそれは叶いそうにない。私はケイレブにグレート・プレーンズ王国へ行くよう命じた。彼に行って状況を確認してほしかった。もしサラが王が奴隷制を奨励していると...