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33話

「サラ視点」

その夜、私たちはかなり遅くまで起きていた。目が覚めると、まだ暖炉の前の床で横になっていた。レイはまだ眠っていた。私は毛布を体に巻き付けて、ドアに向かって歩こうとした。でも、たどり着けなかった。六歩目で足が動かなくなった。倒れる時にランプを引き倒してしまった。その物音でレイと、ドアの向こう側にいた人が目を覚ました。ブリタニーだった。彼女で良かったと安心した。レイは私をベッドまで運んでくれた。彼は優しくベッドに私を座らせた。

「本当にごめん、プリンセス」とレイは言った。

「あなたのせいじゃないわ」と私は囁いた。

「もっと気をつけるべきだった」と彼は言った。

「大丈夫よ」と私...