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チャプター 196: 戦争

レイ王視点

滝のそばでサラと愛を交わした後、俺たちは残りの食料を詰めた。滞在していた家へと戻る。子狼たちと少し過ごしてから、寝るつもりだった。明日は、竜王国へ進軍する。どれくらいそこに滞在することになるか、見当もつかなかった。子狼たちは置いていく。危険な目に遭わせたくなかったからだ。サラにとっては悲しいことだろうが、彼女は理解してくれた。事を進めなければならないのだ。

家に戻ると、ケイレブが戸口で待っていた。

「陛下、竜たちの状況は悪化しています」と彼は告げた。

「今夜出発する必要があります」

竜たちの状況がそれほど悪いのであれば、すぐに出発しなければならなかった。彼らが助けを求め...