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第192章:裏切り者

レイズ王視点

ドナルド、エリック、そしてケイレブと会った後、俺の気分は最悪だった。ドナルドは奴らが何を狙っているのか、終始知っていたのだ。いずれ俺が気づかないとでも思っていたのか？ あいつはそれを秘密にしておくつもりだった。一体誰を守っていた？ 自分自身か、それともドラゴンたちか。どちらを守っていたにせよ、俺に話すべきだった。この戦いには我々の資源が必要になる。俺の民をドラゴンたちの助けに送るのだから。その中にはサラも含まれる。ドナルドが秘密を隠していたことなど、彼女に伝えたくはなかった。だが、今となっては話さざるを得ない。

彼女はドナルドを高く評価している。だから、この事実は彼女を動揺させ...