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第174話感動の瞬間

サラ視点

シャワーを浴びて服を着ると、私たちはバスルームを出てベッドに落ち着いた。ドアがノックされ、レイが応対に出た。ブリタニーの声が聞こえる。レイは彼女に礼を言うと、ベッドに戻ってきた。彼が私に錠剤と一杯の水を渡してくれた。それを受け取ると、彼はベッドに滑り込む。横になると、私をぐっと引き寄せた。私は彼の胸に頭を預ける。眠りに落ちるのに、そう時間はかからなかった。

数時間後に目が覚めると、全身が痛んだ。ひどい頭痛もする。床に何度も頭を打ちつけられたのだから、当然のことだろう。レイはまだベッドで眠っていた。起き上がってバスルームに行こうと試みる。けれど、あまりの痛みに思わず苦痛の息を漏らし...