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17話

「サラ視点」

彼はまだ私にキスをしながら、ベッドまで運んでくれた。ベッドに横たわらせると、ようやくキスを中断した。ベッドに向かう途中で、私の体を包んでいたタオルがいつの間にか取れていたことに、私たちは気づいていなかった。

「ねえ、そんな風にキスを続けたら、自分を見失って君を貪ってしまうよ」と彼は言った。

私は顔を赤らめた。今までキスをしたことがなかった。素晴らしいキスだった。終わってほしくなかった。あんなキスは他のことにつながると分かっている。正直なところ、そうなってほしいとも思っていた。でも、私はそれに対する準備ができているのだろうか?確かに前より体力も健康も回復してきたように感じる。...