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第165章:予言

レイ王視点

俺はドナルドの番号に電話をかけた。呼び出し音が鳴る前に彼が出た。

「レイ、どうした? サラはどこだ?」

「分からない。道で襲撃された」

「すぐに行く」

彼はすぐに駆けつけてくれた。

「奴らは彼女をどこへ連れて行ったと思う?」

彼が言うには、ここから北へ十マイルのところに研究所があるらしい。リチャードが彼女を連れ去ったに違いないと、彼は確信していた。奴をこの手に捕らえたら、ただではおかない。誰にも俺の伴侶は渡さない。特に、彼女の血を奪うためにその命を狙う者になど。それから彼は地面に研究所の図を描き、どこから攻撃すれば最も侵入しやすいかを説明した。そして俺たちは北へ向かった。

そこに...