失われたライカンの王女

15話

「サラ視点」

私は目を覚ますと、腕と足が私の上に投げ出されていた。何年ぶりかで温かさを感じていた。彼の体が触れている場所では、またあの火花を感じた。その感覚を楽しんでいた。残念ながら、トイレに行く必要があったので、この時間は終わらなければならなかった。早く足のギプスが取れて、もっと自由に動けるようになればいいのに。私は彼を優しく揺すって起こした。

「おはよう、美しい人」と彼は言う。

私はトイレに行きたいことを伝えるために足を組もうとした。彼は理解してくれた。

「問題ないよ」と彼は言う。

彼はすぐに飛び起きて、私を抱き上げ、バスルームまで運んでくれた。私は自分でできることを彼に示した。...