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149話

サラ視点

お風呂の後、レイは私をベッドまで抱えて運び、私が再び眠りにつくまで抱きしめていてくれた。次に目を覚ますと、レイはベッドの端に食事の乗ったトレイを持って立っていた。お腹は空いていなかったけれど、彼が手間をかけて用意してくれたのだから食べようと思った。

「ありがとう、ベイビー」と私は言った。

「どういたしまして、ベイブ。できるだけたくさん食べないとね」と彼は答えた。

私はフォークで皿の上の食べ物をかき回し、一口食べた。お腹が空いていなくても食べようとした。食べる必要があるのはわかっていた。昨日何を食べたのか覚えていない。食べたことは覚えているが、何を食べたのかは思い出せなかった。...