彼は慎重に私のシャツを脱がせてくれる。私は腕で自分の体を隠す。
「いや、見せてほしい。君の美しい体を見たいんだ」と彼は言う。
傷跡だらけの体のどこが美しいというのだろう？私は皮と骨だけ。目から涙があふれる。彼はそれを拭き取り、優しく抱きしめてくれる。
「全部出していいんだよ」と彼は言う。
彼は私の太ももを洗い始め、ゆっくりと膣に向かって上がっていく。私の緊張を感じ取ると、彼は突然手を止め、髪を洗ってからタオルで私を包んでくれた。
「キスしてもいい？」と彼は尋ねる。
私は頷く。
彼は深く、情熱的に私にキスをする。
******
狼の群れの中で最下位の奴隷だったサラは、幼い頃から鞭と鎖に慣れ親しんできた。
彼女が再び目を閉じ、鞭打たれるのを待っていたとき、
予想外にも、彼女を待っていたのは温かな抱擁だった。
「やっと見つけた」
アルファの王が彼女を救ったのだ。彼女は行方不明の王女であるだけでなく、彼の運命の相手でもあった。


失われたライカンの王女

サラ視点
数時間後に目を覚ますと、月が出ていた。レイは部屋の隅にある机に座り、書類に目を通していた。彼は頭が痛いのか、こめかみをさすっていた。私はできるだけ静かにベッドから出て、彼の背後に歩み寄り、彼のこめかみをマッサージし始めた。
「お嬢さん、ベッドで休んでいるべきだろう」彼は私の手を掴み、自分の頭に当てたまま言った。
「わかってるけど、あなたを助けたかったの。これが私にできる唯一の方法だから」と私は答えた。
彼は優しく私を前に回し、膝の上に引き寄せた。私はとても不格好に倒れ込んだが、彼は私をしっかり受け止めた。
「君の香りだけで十分な癒しになる」と彼は言った。
その言葉に私は嬉...

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