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ファインディング・トリスタン

エロナ視点

ラウンジに入り、スプーキーにトリスタンから何か連絡があったか尋ねた。彼のことが心配で、心臓が胸の中で激しく脈打っていた。

「彼からは連絡ないよ。メッセージも送ってない。何かあったのか?」スプーキーが訊ねた。

私は自分のスマートフォンの画面に目を落とした。「クリスがトリスタンと連絡を取ろうとしてるんだけど、返信もないし、メッセージも読んでないみたい。電話にも出ないって。私のメッセージも未読のまま。電話してみる」そう言ってトリスタンの番号をダイヤルし、スマートフォンを耳に当てたが、すぐにボイスメールに切り替わった。「ボイスメールになっちゃった。パパに電話してみる」次に父に電話...