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71話

ローガンのオフィスを出ると、私はトイレへと一直線に向かった。最近では、泣く場所と化していたあそこへ。

一番目の個室に入り、涙の堰を切った。ローガンとの会話が辛いものになるとは予想していたけれど、自分がこんな反応をするとは思っていなかった。

チャンスがナタリーとのプロポーズの後、私が切実に願っていたシナリオをローガンに話してしまった。あの展開を、少なくとも一ヶ月は毎晩寝る前に頭の中で繰り返し描いていた。今ではあんな最低男とうまくいかなくて良かったと思っているけど、その話をすることで、私がそういう関係を切望していることに向き合わされた。結婚して、お互いに夢中になった相手と一緒に人生を計画してい...