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13話

バスの停留所をようやく見つけた私は、バスに乗り込み、空いている席に向かった。窓に額を寄せて外を眺めていると、顔のすぐ近くに何かの白っぽい汚れが大きく広がっていることに気づき、慌てて身を起こした。ぞっとして身震いした。

鞄を胸に抱え、その上に顎を乗せた。今日の午後の買い物で、少し気持ちが高ぶりすぎていたのかもしれない。店員たちが私たちをカップルだと思っていたのが嬉しかった。まるで自分が彼に甘やかされている女性になったような気分だった。それは素敵な感覚だった。

でも、どうやらローガンの優しさは彼の妻のためだけに取っておかれているようだ。その考えが胸に痛みを走らせた。ローガンが私を置いて車で去っ...