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76話

トビーがタムシンを連れて入社手続きを終わらせに行った後、フィオナはセシリアに近づいて尋ねた。「新しいインターンのこと、知ってるの？」

セシリアは唇を引き締めて首を振った。「学校で何度か見かけたことはあるけど、友達というわけではないわ」

フィオナは眉を上げた。「気をつけたほうがいいわよ。私は人を見る目があるの。彼女が今あなたを見た目つきは変だったわ」

「覚えておくわ。ありがとう、ガルシアさん」セシリアは淡い笑みを浮かべて答えた。

1時間後、セシリアはジュエリーコマーシャルの撮影に呼ばれた。

スタジオセットには大きな月が配置され、その光が薄手のカーテンを通して幻想的な輝きを放っていた。月...