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第263話影に隠れた狙撃兵

「宝石を取ってこい」クリストファーはセシリアに命じた。仮面の奥の瞳が祭壇の中央にある不気味な青い宝石に固定され、その声には反論の余地がなかった。

セシリアは鼻を鳴らし、その場から動かなかった。「なぜ私なの?ここまで案内したのは私よ。テイラー様がそんなに欲しいなら、ご自分で取ればいいじゃない。それとも、テイラー様は怖いの?」

テン・アイズが突如銃を抜き、その冷たい銃口を彼女の後頭部に押し当てた。「テイラー様に二度言わせるな」

金属の氷のような感触にセシリアは身を硬くした。恐怖を押し殺し、彼女は嘲るように言った。「私を殺したら、あなたたちもこの島から出られないわよ」

テン・アイズは鼻で笑っ...