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116話

「セシリア、ねえ、聞こえる？」キャロラインは心配そうな顔でセシリアの病室のベッドサイドに立ち、不安げに彼女の名前を呼んでいた。

セシリアの呼吸は荒く、唇は青白く、汗でびっしょりと濡れ、体は抑えられないほど震えていた。

「まさか！」

突然、セシリアの目が見開き、青白い指がシーツをきつく握りしめ、声には信じられないという恐怖が混じっていた。

キャロラインは彼女の突然の動きに驚いたが、何が起きたのかを理解すると安堵のため息をついた。

「どうしたの？悪夢でも見たの？」

キャロラインの声は優しく、手の甲でセシリアの額に触れ、熱が少し下がっていることに気づいた。

「さっきまですごく苦しそうだ...