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315話

「給湯器どうしたの?」

ネイサンは浴室に入り、給湯器の前に立ってそれを見つめた。

「お湯が出ないの、なぜか分からないけど」

カットニスはドア枠に立ちながら言った。

「本当に?」

カットニスの言葉を聞いて、ネイサンは手で給湯器のスイッチをひねった。すると、シャワーヘッドから普通に水が流れ始めた。ネイサンはちょうどシャワーヘッドの真下に立っていたため、水は彼の頭から足元まで流れ落ちた。ネイサンは不意を突かれて叫び声を上げ、急いでシャワーを止めた。

無理もない。カットニスが水が出ないと言ったので、ネイサンは給湯器の下に立ったままスイッチを入れる勇気があったのだ。結果として、彼はあっという...