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288話

カトニスが振り向いた時、彼女の顔が赤く染まっているのが見えた。彼女は私をちらりと見て、一瞬躊躇した後、一歩踏み出してベッドに上がった。ベッドに上がる彼女の様子には、どこか気乗りしない様子が感じられた。

ベッドに横になったカトニスは、仰向けになって目を閉じていたが、彼女の呼吸は不規則だった。それが欲望からくるものなのか、緊張からくるものなのか、私には判断できなかった。

この瞬間、カトニスは心の中で葛藤しているのかもしれない。隣の部屋に行きたいけれど、どう切り出せばいいのか分からない。彼女は私からの働きかけを待っているのだ!私はスマホをいじりながらも、心は落ち着かなかった。どう決断すればいいの...