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261話

この心型の便箋を見たとき、私は思わず期待感を抱かずにはいられなかった。明らかに、この手紙は昨晩か今朝、カトニスが私のポケットに入れたものに違いない。

この手紙をすぐに開けて、知りたい情報が書かれているかどうか確かめたい強い衝動に駆られた。しかし、まずは昨日の自宅の監視映像をすべて確認し、真実を見極めてから手紙を見ることにした。手紙を読んだ後に真実を突きつけられ、二重のショックを受けたくなかったからだ。暗号化されたデバイスをコンピューターに挿入し、自宅の監視映像を開いた。昼間に彼らの間で何が起きたのかわからなかったので、映像の時間を昨日の朝に設定した。

映像が流れ始めると、翌朝、カトニスはい...