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178話

私は川岸へとよろめきながら進んだ。一晩中風にさらされていたせいで、体力がどんどん奪われていくのを感じた。川に着く前に、震える手で船長に電話をかけた。川に着いた時には、船長はすでにそこで待っていた。船長が早く到着したわけではなく、私の歩みがあまりにも遅かったのだ。

「ケビン、どうしたんだ?ひどく具合が悪そうだな。病院に連れて行った方がいいか?」船長は以前にも何度か私を送り届けてくれたことがあった。

彼はすでに私のことをよく知っていて、私の状態を見て心配せずにはいられなかったようだ。「本当に具合が悪そうだな」と彼は言った。

「大丈夫です、ただ一晩中外にいただけで、昨夜はあまりよく休めなかった...