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145話

結局どれだけタバコを吸ったのか数えるのを忘れてしまったが、ただ気持ち悪くなって吐き気がすることだけはわかっていた。オフィス全体が煙で充満していたので、窓を開けて煙を出した。体中が麻痺していて、まるで薬物を過剰摂取したかのようだった。この瞬間、さらに混乱を感じた。まるで手術前に全身麻酔をかけられたような感覚だった。

籐の椅子に座ってどれくらい時間が経ったのかわからない。ふらつきながら立ち上がり、オフィスに戻った。籐の椅子では眠れなかった。おそらく煙草を吸いすぎたせいだろう、今はとても寒く感じて、全身に鳥肌が立っていた。それが寒さのせいなのか、心が冷えたせいなのかはわからない。壁に手をついて歩き...