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10話

二回目にカトニスに仕掛けたのは、義父と嫁の間の官能的な話というよりも、そういう関係になった女性たちの本当の気持ちについてだった。そう、それらの感情はすべて肯定的なものだ。これらの女性たちの視点がゆっくりとカトニスの頭に入り込み、彼女の中にそういう考えを植え付けるようにしたかった。これが成功するか失敗するかの勝負所だ。

翌日の夕方、仕事から帰ると、いつものようにカトニスがスリッパを持って出迎えてくれることはなかった。リビングにはネイサンだけがいて、テレビの前でサイモンとくつろいでいた。

寝室の方をちらりと見ると、ドアが閉まっている。普段は私が帰宅すると換気のために大きく開いているはずなのに。...