最強護衛

6話

蘇媚は李小川が自分の心の内を見抜いたことに気づき、目を輝かせた。この小僧は胆が据わっているだけでなく、なかなか繊細な心の持ち主でもあるようだ。

蘇媚は確かに劉東のことを見下していた。少しの武芸を身につけただけで会所内で威張り散らし、おまけに彼女を見る目があまりにも遠慮のないものだったから、彼女は極めて不快に感じていたのだ。

「李小川、これからあなた私について来ない？」蘇媚はうるうると潤んだ大きな瞳をパチパチとさせながら、色っぽく言った。

李小川は何気なく答えた。「僕は仕事をしに来ただけだから、誰と一緒に働いても同じだよ。でも劉東と比べれば、確かに君と一緒にいる方が好きだね」

蘇媚は思わ...