最強護衛

321話

李小川は一目で蕭卿如と秦明月を認め、迷わず義侠心から手を貸した。

「何者だ？」殺し屋は驚愕し、険しい声で問いただした。

「お前らこそ何者だ？」李小川は眉をひそめ、重々しく問い返した。

「黒龍会に逆らえば、死あるのみだ」

「黒龍会？それはどんな組織だ？」李小川は不審げに尋ねた。

「日本の殺し屋組織だ。三井財閥の配下にある」天龍が答えた。華夏最大の殺し屋組織として、黒龍会のことは当然知っていたのだ。

李小川は口元を緩め、興味深げに言った。「面白い。まさか日本の殺し屋組織とは。今日はお前のような殺し屋の親玉に出会えたからには、帰れないのは運命だな」

鳳山で既に腹に据えかねていた天龍は冷ややかに言った...