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319話

殺戮はまだ続いていた。李小川と天龍はすでに裏山の奥深くまで退いていた。獣たちの異変はもちろん李小川が仕組んだものだった。

彼は長年山林に身を置いていたため、野生動物の本能を熟知しており、冬眠中の大蛇まで見つけ出して、ひと手間かけてその獰猛な性質を完全に呼び覚まし、軍隊を獣たちの標的にしたのだ。

二人は素早く前進し、追手を完全に振り切った。天龍は時折振り返って李小川を見つめ、驚きの色を隠せない様子だった。

李小川は得意げに言った。「どうした?俺の技に驚いたか?」

天龍は何とも言えない表情で淡々と答えた。「色々できるんだな」

李小川は顎を高く上げ、「当たり前だろ。俺が特別優れてると思わな...