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315話

空には二機のヘリコプターが旋回し、回転する羽根が天地の気を掻き混ぜ、凛とした寒風を巻き起こしていた。

しかし、李小川を震撼させたのはそれではなく、ヘリコプターに装備された大口径の機関銃から感じる、迫りくる殺気だった。

武装ヘリコプターだ。強力な武器を搭載している。

「下がれ!」李小川が叫ぶと、天龍は心が通じ合ったかのように、共に後方へ跳び退いた。

ダダダダ!

機関銃の銃口から火炎が噴き出し、回転する銃身から灼熱の弾丸が次々と放たれた。

李小川と天龍が立っていた場所は瞬く間に雪花が舞い上がり、白雪の下の石板さえも砕け散っていた。

この威力は普通の銃器とは比べものにならない、まさに殺戮兵器と呼ぶに...