最強護衛

234話

大広間の中庭で、佛爷は水のように沈んだ表情を浮かべていた。焦りを隠せない晁星が声を上げる。

「佛爷、警察からの連絡によると、高速道路の出入口で爆弾を積んだ容疑車両を阻止したそうです。しかも、ネットに投稿した犯人は複数の爆弾があると言っているため、警察は各所の検問を続け、錦都への爆弾の流入を厳重に警戒しています。警察の人員はそちらに取られてしまい、こちらまで手が回らない状況です」

誰もこんな事態になるとは思っていなかった。もし警察が来ていれば、李小川たちが窮地に陥っていたはずだ。

だが今、警察は来られず、大門はすでに破られた。窮地に立たされるのは自分たちの方だ。

「これはすべて李小川が事...