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208話

「死ななくて良かった、死ななくて良かった」

もし無影剣が死んでいたら、仏様が支えてきたこの世界は本当に崩れ落ちるところだった。

「晁星、早く錦都へ戻れ」無影剣は歯を食いしばって言った。

「どうなったんだ?」

「足の筋を断たれた、動けない」無影剣は痛々しく言った。

これは永久的な傷害だ。烏光の短剣は神器であり、両足を失わずに済んだだけでも彼の幸運と言えた。彼は神業のような武功の持ち主でも、この傷を治す術はない。

晁星は目を見開いたまま、その知らせにあまりの衝撃で言葉を失った。

「早く行け」

「ああ、行こう、今すぐに」晁星は夢から覚め...