最強護衛

125話

「蘭亭会所で働いているのですか？」阮玉は少し躊躇してから尋ねた。

「もしそうだとしたら、嫌なのかい？」李小川は否定せず、むしろ興味深げに問い返した。

阮玉の胸中は複雑だった。以前なら、こんな場所で働くなんて死んでも嫌だったはずだ。彼には骨の髄まで染み込んだプライドがあった。だが今回の打撃で、多くの現実問題が見えてきた。

プライドなど現実の前では何の価値もない、ただの犬の糞だ。

それに、この世のあらゆる業種には存在理由がある。会所だって政府の認可を受けた正規営業だ。政府が認めているのに、自分がとやかく言える立場ではない。

「やります」彼は深く息を吸い込み、決意した。「具体的にはどんな仕...