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881話

「あん、やめてよ、この前すごく痛かったんだから」

「でも、後ではめちゃくちゃ気持ち良かっただろ?」男はそう言いながら、指を中に滑り込ませた。

「もう、意地悪~。いつも私をいじめて。外で寝てる劉小美でも相手にしたら?」

自分の名前を聞いて、劉小美はハッとした。片手にはスマホを持ち、もう片方の手はまだ動かし続けていた。

「あんな令嬢様が俺なんかに何だよ。酔ってなきゃ、俺なんかに背負われるわけないだろ?人間、分相応ってもんがある。お前と俺は同じ身分だ。お前となら思いっきり楽しめるんだよ」男は真顔で言った。

嘘ばかり。さっき車の中で自分が酔ってるのに乗じて触ってきたくせに。でも彼は分別があって、そのこ...