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88話

「いいよ!」亮兄がお金をテーブルに投げ出した。「まだ答えてないだろ、俺のことを恋しかったか?」

彼は手を伸ばして、麗々の細い腰に腕を回した。

なるほど、この二人は普通の関係じゃなくて、恋人同士なんだ。

前から思ってた通り、麗々は純粋な女の子じゃないんだな。

「もちろん恋しかったわよ、くすくす!」麗々が笑った。

「どこが恋しかった?」亮兄が色めいた笑みを浮かべて言った。

「もう、やめてよ。彼がそばにいるでしょ!」

「あいつは見えないんだから、何を気にするんだ?」亮兄はそう言いながら、麗々の胸をいきなり鷲掴みにした。

くそっ、俺の目の前で恩愛を見せつけやがって。

「麗々、彼氏なんだね?二人で話して...