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853話

「尼僧の寺に警備員なんていたの?」相手は尋ねた後、続けて言った。「じゃあ、劉芳に電話を代わってもらえない?」

「今はムリです。みんな寝てしまいました。よければ時間を言ってください。明日彼女から掛け直させますが」

「それなら、明日いつでも掛けてきてくれていい」

「分かりました、そうします」そう言って、王鉄蛋は電話を切った。

この出来事があって、王鉄蛋は少し気が楽になった。結局、如烟のために何かできたわけだ。この「軍」という男も如烟のことをとても大切にしているようだ。如烟の俗名は劉芳というらしい。

王鉄蛋は時間を確認すると、見回りに出かけた。外に出るとすぐに、一人の人影が近づいてきた。見...