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842話

「二人とも花火を上げる気がないなら、みんなで1万ずつ損して、千載一遇の見世物を見るのもいいじゃない」

そう思案した末、劉小美は手持ちの鶏牌を打ち出した。

郭麗麗と張婷は顔を見合わせ、複雑な表情を浮かべている。

「何打ってんのよ、あんた。和了らないなら、上がらせてよ」

「1万負けるくらいなら」と考えたものの、郭麗麗はやはり痛手だった。

劉小美は白い目を向けた。「そもそもこの提案、あんたが言い出したことでしょ。今さら私のせいにするの?あんただって炸裂させたくないくせに、なんで私が花火上げなきゃいけないのよ。仮に上げたいと思っても、あんたたちが何の牌で和了るか当てられないわよ。見世物が見たいなら、み...