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833話

「いやはや、汪さん、この機に乗じて私たちから何か得ようとしているのね」

「へへ、四人の美女はみな菩薩のような優しい心をお持ちだ。言わなくても寄付してくれるさ。お香をたくさん上げれば、菩薩様の加護があるというものだ」

「ふふ、今日はいくらか血を流さないとこのお寺から出られないみたいね」そう言って四人の女性は卓へと歩み寄った。卓の傍に立っていたのは浄明師太と如花だった。

四人の女性が近づくのを見て、浄明師太は急いで歩み寄り、両手を合わせて口に念じた。

「阿弥陀仏、鳳鳴の四千金が揃ってわが寺を訪れるとは、まことにわが寺の光栄でございます。なるほど、今朝早くから私はカササギの鳴き声を聞いておりま...