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807話

彼女は王鉄蛋を見上げた。彼は目を固く閉じ、顔には苦悩の表情が浮かんでいた。思わず背筋が寒くなる。かつて自分のこの手技は数え切れないほどの男を悦ばせたというのに、なぜ目の前のこの逞しい男はこれほど苦しんでいるのか?

十分間たっぷりと、老尼は両手を駆使したが、男のその根源には全く生気がなかった。浄明師太は自分の手技の下でも相手が全く反応しないことから、やはり彼は不能なのだと思った。このような状態では、どうして人としての道が全うできようか。そこで喜びと悲しみが入り混じった。喜びは噂が自然と打ち消され、寺に心配がなくなったこと。悲しみはこれほど立派な男が本当に宦官だったということ、本当に才能の無駄遣...