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781話

「あとどれくらいかかる?」

「先に分岐点があって、中の洞窟がどんどん増えていくんだ。おそらくあと30分ほど歩けば崖に着く。そこから下りればもう近いよ」

「中の酸素は足りるのか?」

「この洞窟の壁の上の方に小さな穴がいくつかあるから、問題ない。前回来た時は松明を持ってきたけど、ずっと消えなかったから、今回は持ってこなかったんだ」

「お前はこの山がなぜ『天子山』と呼ばれているか知っているか?」花伯が尋ねた。

「知らないよ、教えてくれよ」

「伝説によると、五代十国の藩鎮割拠の時代、ここは『武平節度使』の管轄区域だった。この節度使はここの土着の皇帝のようなもので、最後の節度使は北宋に滅ぼされた。その滅...